光のもとでⅠ
「ほら、今日も翠葉んとこ行くんでしょ? 翠葉に会って機嫌直してきなよ」
「あっ! そうだよ! 翠葉ちゃんに会ってくれば機嫌直るんじゃん?」
嵐と優太の言葉に、ケンが噂話を持ち出した。
「なんかさ、聞いた話なんだけど、姫、クラスメイト全員にお菓子配ったって」
「「えっ?」」
嵐と優太は一瞬にして押し黙る。
「翠葉、バレンタインってイベントがどんなものか知ってるのかな?」
「……翠葉ちゃんだろ? かなり怪しいよな……」
「怪しいなんてもんじゃないよ。何かイベントの趣旨間違えてる気がするんだけど……」
額に冷や汗をかきながらケンが主張する。
「ま、何はともあれ、クラスメイトにあげていて司にあげないなんてことはないだろっ!?」
その言葉が妙に引っかかったものの、俺は弁当を持って翠のクラスへ行くことにした。
「機嫌、直してこいよっ」
と言ったのはケン。
「グッドラック」
と言ったのは優太。
「元気だして」
と言ったのは嵐。
それらに、無言の視線を返し教室をあとにした。
「あっ! そうだよ! 翠葉ちゃんに会ってくれば機嫌直るんじゃん?」
嵐と優太の言葉に、ケンが噂話を持ち出した。
「なんかさ、聞いた話なんだけど、姫、クラスメイト全員にお菓子配ったって」
「「えっ?」」
嵐と優太は一瞬にして押し黙る。
「翠葉、バレンタインってイベントがどんなものか知ってるのかな?」
「……翠葉ちゃんだろ? かなり怪しいよな……」
「怪しいなんてもんじゃないよ。何かイベントの趣旨間違えてる気がするんだけど……」
額に冷や汗をかきながらケンが主張する。
「ま、何はともあれ、クラスメイトにあげていて司にあげないなんてことはないだろっ!?」
その言葉が妙に引っかかったものの、俺は弁当を持って翠のクラスへ行くことにした。
「機嫌、直してこいよっ」
と言ったのはケン。
「グッドラック」
と言ったのは優太。
「元気だして」
と言ったのは嵐。
それらに、無言の視線を返し教室をあとにした。