光のもとでⅠ
「ただいま」
「今年も、今日は部活を休んだのね」
「できるだけ学園滞在時間を短くしたい日だから」
母さんはクスクスと笑って言う。
「その機嫌、自室に行ったら治るんじゃないかしら?」
「は?」
「ついさっき、翠葉ちゃんが来たの」
何をしに、と訊くのもバカらしい。
間違いなく、母さんと父さんにもお菓子を配りに来たのだろう。でも、自室に行ったらって何……?
「面と向かって渡す勇気がないって言ってたわ」
それだけ言うと、母さんはハナを連れてリビングへと戻っていった。
「今年も、今日は部活を休んだのね」
「できるだけ学園滞在時間を短くしたい日だから」
母さんはクスクスと笑って言う。
「その機嫌、自室に行ったら治るんじゃないかしら?」
「は?」
「ついさっき、翠葉ちゃんが来たの」
何をしに、と訊くのもバカらしい。
間違いなく、母さんと父さんにもお菓子を配りに来たのだろう。でも、自室に行ったらって何……?
「面と向かって渡す勇気がないって言ってたわ」
それだけ言うと、母さんはハナを連れてリビングへと戻っていった。