光のもとでⅠ
「あ、もしかして今日が何日かわかってない?」
「今日……?」
昨日が十三日なので、今日は十四日だろう。
「ううん、わかるよ。十四日でしょう?」
「そう、ホワイトデー」
「あ……」
「……そっちか。日にちは覚えているけどホワイトデーを忘れていた口ね」
唯兄が苦い笑いを浮かべた。
「俺は夜なべしてマフラーを作ったというのに……」
わざとらしくさめざめと泣いて見せる。
「……唯兄がマフラー編んでくれたの?」
嘘泣きはすぐにやめ、「そうっ!」と部屋を飛び出ていった。
「できたてホヤホヤ!」
戻ってきた唯兄の手にはラズベリーピンクのマフラーがあった。
「今日……?」
昨日が十三日なので、今日は十四日だろう。
「ううん、わかるよ。十四日でしょう?」
「そう、ホワイトデー」
「あ……」
「……そっちか。日にちは覚えているけどホワイトデーを忘れていた口ね」
唯兄が苦い笑いを浮かべた。
「俺は夜なべしてマフラーを作ったというのに……」
わざとらしくさめざめと泣いて見せる。
「……唯兄がマフラー編んでくれたの?」
嘘泣きはすぐにやめ、「そうっ!」と部屋を飛び出ていった。
「できたてホヤホヤ!」
戻ってきた唯兄の手にはラズベリーピンクのマフラーがあった。