光のもとでⅠ
「どう? かわいいでしょ? リィに似合いそうでしょう?」
「わぁ、嬉しい!」
「じゃ、それを巻いてどこかに遊びに行けるように早く熱下げようね」
 今度は程よく冷めたお雑炊を目の前に差し出された。
「本当はホワイトチョコでお菓子を作ろうと思ってたんだけど、今のリィだとプリンかなぁ? でも、お雑炊はなんとか食べられそうな感じだね? どっちがいい?」
「プリン」
「じゃ、とろけるプリンを作るっ!」
「楽しみにしてるね」
「あんちゃんからは?」
「蒼兄?」
「うん」
「蒼兄は毎年アンダンテの苺タルトを買ってきてくれるの」
「ふーん。ま、リィの大好物だもんね?」
「うん」
「とりあえず、なんでもいいから食べて薬飲んで、とっとと熱下げな」
「うん」
 お茶碗に半膳くらいのお雑炊を食べ、私は薬を飲んでぐっすりと眠りについた。
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