光のもとでⅠ
 教科ごとに違う人が書いてくれたノートを見せられる。
「わからないところあれば教えるけど?」
「わ、嬉しいっ」
 勉強の態勢に入ってすぐ、唯兄がプリンとお茶を持って入ってきた。
「え……ふたりして何してんの?」
「「勉強」」
 唯兄はカックリと肩を落として部屋を出て行った。
「だから、アレ、なんなの?」
「……なんだろう?」
 私たちは先にプリンを食べ、テーブルに向かった。
 一時間ほど勉強を教えてもらうとご飯に呼ばれる。
「司っちも食べていくでしょっ?」
 どうしてか不機嫌の塊になっている唯兄に言われ、ツカサは食べていくことになった。
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