光のもとでⅠ
「真白さん、ひとりにならない? 大丈夫?」
「今日は父さんと出かけてるから」
「あ、それならちょうど良かったね」
リビングで蒼兄以外の人が揃ってご飯を食べた。人がひとり増えるだけでも賑やかな感じがするのはどうしてだろう。
ツカサは海斗くんみたいにムードメーカーになるわけでも、言葉数が多いわけでもないのに。
そうして、ツカサが帰ったあと。勉強を終えた教科書に挟まる何かを見つけた。
キラリと光ったそれは栞――。
そのすぐ近くにメモ用紙が挟まっていた。
『バレンタインのお返し』。
……どうしよう。嬉しいかもしれない。
レモンイエローと淡い緑の石、透明なガラス玉が使われた飾りがとても好みの色合いだった。はっきりとした色ではないけれど、ビタミンカラーで元気がもらえそうな色味。
「今日は父さんと出かけてるから」
「あ、それならちょうど良かったね」
リビングで蒼兄以外の人が揃ってご飯を食べた。人がひとり増えるだけでも賑やかな感じがするのはどうしてだろう。
ツカサは海斗くんみたいにムードメーカーになるわけでも、言葉数が多いわけでもないのに。
そうして、ツカサが帰ったあと。勉強を終えた教科書に挟まる何かを見つけた。
キラリと光ったそれは栞――。
そのすぐ近くにメモ用紙が挟まっていた。
『バレンタインのお返し』。
……どうしよう。嬉しいかもしれない。
レモンイエローと淡い緑の石、透明なガラス玉が使われた飾りがとても好みの色合いだった。はっきりとした色ではないけれど、ビタミンカラーで元気がもらえそうな色味。