光のもとでⅠ
時間になると私と湊先生が席を立つ。
「今日は静さんお休みなんですか?」
玄関まで見送りに来てくれた静さんに尋ねると、
「午前は半休にしてあるんだ」
「あの……今度、間宮さんにお線香を立てさせていただけますか?」
戸惑いながら口にすると、静さんの表情がふっと柔らかなものに変化した。
「ぜひ、お願いしたいね。翠葉ちゃんにはここの鍵も渡しておこうかな」
などと、キーケースを取り出したから慌てて止めた。
「あのっ、静さんがご一緒のときで大丈夫ですっ」
玄関から出てしまわないと強引に鍵を渡されてしまいそうだったから、バタバタと玄関を出た。
湊先生の車に乗ってふと思う。
唯兄は大丈夫かな……?
蒼兄も大学には間に合うのだろうか?
学校に着いたら一度連絡を入れよう――。
「今日は静さんお休みなんですか?」
玄関まで見送りに来てくれた静さんに尋ねると、
「午前は半休にしてあるんだ」
「あの……今度、間宮さんにお線香を立てさせていただけますか?」
戸惑いながら口にすると、静さんの表情がふっと柔らかなものに変化した。
「ぜひ、お願いしたいね。翠葉ちゃんにはここの鍵も渡しておこうかな」
などと、キーケースを取り出したから慌てて止めた。
「あのっ、静さんがご一緒のときで大丈夫ですっ」
玄関から出てしまわないと強引に鍵を渡されてしまいそうだったから、バタバタと玄関を出た。
湊先生の車に乗ってふと思う。
唯兄は大丈夫かな……?
蒼兄も大学には間に合うのだろうか?
学校に着いたら一度連絡を入れよう――。