光のもとでⅠ
33
どうしよう……。
教室に着いても全然落ち着かない。
電話を誰にかけたらいいのかわからなくて、携帯を手にしたまま座っているだけ。
「翠葉、どうかしたの?」
飛鳥ちゃんに訊かれても、なんと答えたらいいのかがわからなかった。
「具合悪い?」
桃華さんにも顔を覗き込まれる始末だ。
飛鳥ちゃんに起こされたばかりの佐野くんも不思議そうな顔をしている。
具合が悪いわけじゃない。でも、大丈夫とも答えられない。
そこに、
「俺らセーフっ!?」
と、駆け込んできたのは海斗くんと高崎……空太くん。
微妙な空気に、
「どうしたどうした?」
と、海斗くんに元気よく訊かれる。
その勢いに押され、
「少し気がかりなことがあるだけ。ごめんね、体調ではないの」
と、答えることができた。
「そういやさ……若槻さん、昨日帰ってこなかったみたいなんだけど翠葉知ってる?」
「あ……えと、ゲストルームにいたの」
「……なんで?」
「あ……えと、その――」
どう言葉を続けていいのかがわからない。
教室に着いても全然落ち着かない。
電話を誰にかけたらいいのかわからなくて、携帯を手にしたまま座っているだけ。
「翠葉、どうかしたの?」
飛鳥ちゃんに訊かれても、なんと答えたらいいのかがわからなかった。
「具合悪い?」
桃華さんにも顔を覗き込まれる始末だ。
飛鳥ちゃんに起こされたばかりの佐野くんも不思議そうな顔をしている。
具合が悪いわけじゃない。でも、大丈夫とも答えられない。
そこに、
「俺らセーフっ!?」
と、駆け込んできたのは海斗くんと高崎……空太くん。
微妙な空気に、
「どうしたどうした?」
と、海斗くんに元気よく訊かれる。
その勢いに押され、
「少し気がかりなことがあるだけ。ごめんね、体調ではないの」
と、答えることができた。
「そういやさ……若槻さん、昨日帰ってこなかったみたいなんだけど翠葉知ってる?」
「あ……えと、ゲストルームにいたの」
「……なんで?」
「あ……えと、その――」
どう言葉を続けていいのかがわからない。