光のもとでⅠ
「海斗ストップ……」
「あの、えと……その、キャパシティオーバー……かな」
先に手洗いうがいを済ませてこい、そう言おうとしたら、
「襲われたりしなかったっ!?」
少しは言葉を選べ、と思いつつも翠の反応を俺は気にする。
実のところ、俺もそれが気になってここへ来たのだから。
翠は小さく口を開けフリーズしていた。
「……実際のところ、どうだったの?」
海斗を抑えながら訊くと、翠はパタリと布団へ突っ伏した。
そんな翠を見たからだろうか。
言い出した海斗が強引に腕を首に回し、
「司……こういうことはデリケートな問題だからさぁ、やっぱ言えないと思うんだよねぇ……」
などと言う。
そのまま突っ伏している翠を苦笑で見つめていた御園生さんが、何かに気づき手を伸ばした。
「翠葉、首どうした?」
御園生さんが髪を一房手にとると、首に赤い痣のようなものがあった。
「あの、えと……その、キャパシティオーバー……かな」
先に手洗いうがいを済ませてこい、そう言おうとしたら、
「襲われたりしなかったっ!?」
少しは言葉を選べ、と思いつつも翠の反応を俺は気にする。
実のところ、俺もそれが気になってここへ来たのだから。
翠は小さく口を開けフリーズしていた。
「……実際のところ、どうだったの?」
海斗を抑えながら訊くと、翠はパタリと布団へ突っ伏した。
そんな翠を見たからだろうか。
言い出した海斗が強引に腕を首に回し、
「司……こういうことはデリケートな問題だからさぁ、やっぱ言えないと思うんだよねぇ……」
などと言う。
そのまま突っ伏している翠を苦笑で見つめていた御園生さんが、何かに気づき手を伸ばした。
「翠葉、首どうした?」
御園生さんが髪を一房手にとると、首に赤い痣のようなものがあった。