光のもとでⅠ
十階に着き、ひとつの病室の前で軽くノックをして中に入る。と、
「何……俺のオムツ姿でも笑いに来たわけ?」
「……別にそんなの珍しくもなんともないし」
「ふーん……」
「そんなの気にしなくても三日もすれば取れる」
秋兄は管だらけの状況が嫌ならしい。
「で、おまえはなんで来たの?」
「別に。来なければ良かったと思ったところ」
本当、自宅待機で連絡を待っていれば良かった。
そしたらあの女にだって会うことはなかっただろう。
「輸血、足りてるんだろ?」
「足りてるって父さんから連絡があったけど?」
秋兄はなおさらわからないって顔をした。
……一応心配だから来たんだけど。
そういう考えには至らないのだろうか。
ま、吐血して一時ショック状態にあった人間にも関わらず、これだけ喋ることができば問題もないか……。
「何……俺のオムツ姿でも笑いに来たわけ?」
「……別にそんなの珍しくもなんともないし」
「ふーん……」
「そんなの気にしなくても三日もすれば取れる」
秋兄は管だらけの状況が嫌ならしい。
「で、おまえはなんで来たの?」
「別に。来なければ良かったと思ったところ」
本当、自宅待機で連絡を待っていれば良かった。
そしたらあの女にだって会うことはなかっただろう。
「輸血、足りてるんだろ?」
「足りてるって父さんから連絡があったけど?」
秋兄はなおさらわからないって顔をした。
……一応心配だから来たんだけど。
そういう考えには至らないのだろうか。
ま、吐血して一時ショック状態にあった人間にも関わらず、これだけ喋ることができば問題もないか……。