光のもとでⅠ
でも、問題はそこじゃないわね……。
「で、どうしてコレなのよ……」
と、タオルを片手に話を基軸に戻す。
翠葉は「うーん……」と少し悩んでから窓を指差した。
「この部屋からだと空が見えないでしょう?」
皆揃って指された方を見ると、曇りガラスの窓が目に入った。
でも、はっきりいって全然意味がわからない。
それに気づいたのか、言葉を次々と足していく。
「私、幸倉の家では空と緑が見えるのが当たり前だったから、空がどうしても見たくて……。リビングまで這っていってソファの裏側に転がって寝ていたの。そこに秋斗さんが来たのだけど、部屋にはいないしリビングを見回してもいないしで、かなり探させてしまって……。挙句、ソファの裏で寝ていて、倒れているのと勘違いされてしまって……」
「なんとなく話は見えてきたけれど、でも、コレにはつながらないんだけど……」
要はこの部屋じゃない場所へ移動するいきさつがあったということよね?
「栞さん、午後からは予定があるから、午後は秋斗さんのおうちに預けられることになったのだけど……」
移動先が秋斗先生の自宅、ね。
なんとも心中穏やかじゃないのはなぜかしら……。
「で、どうしてコレなのよ……」
と、タオルを片手に話を基軸に戻す。
翠葉は「うーん……」と少し悩んでから窓を指差した。
「この部屋からだと空が見えないでしょう?」
皆揃って指された方を見ると、曇りガラスの窓が目に入った。
でも、はっきりいって全然意味がわからない。
それに気づいたのか、言葉を次々と足していく。
「私、幸倉の家では空と緑が見えるのが当たり前だったから、空がどうしても見たくて……。リビングまで這っていってソファの裏側に転がって寝ていたの。そこに秋斗さんが来たのだけど、部屋にはいないしリビングを見回してもいないしで、かなり探させてしまって……。挙句、ソファの裏で寝ていて、倒れているのと勘違いされてしまって……」
「なんとなく話は見えてきたけれど、でも、コレにはつながらないんだけど……」
要はこの部屋じゃない場所へ移動するいきさつがあったということよね?
「栞さん、午後からは予定があるから、午後は秋斗さんのおうちに預けられることになったのだけど……」
移動先が秋斗先生の自宅、ね。
なんとも心中穏やかじゃないのはなぜかしら……。