光のもとでⅠ
 その先がどうにもこうにも言いずらいようで、翠葉は顔を歪めてしまった。
 すると、
「その先は俺が話すよ」
 と、海斗が言葉を継いだ。
「どういう経緯かは知らないけど、秋兄が翠葉の首にキスマークを付けたんだ」
 なんですって……?
 今、なんて言ったのかしら?
 途端、「きゃーっっっ! 幸せ者っ」と飛鳥が絶叫する。
 いや、そういう話でもないでしょう?
 それがどうしたらこの手につながるのよ……。
 ますますもって意味不明じゃない。
「でも、そのキスマークがどうしてこの手につながるの?」
 再度訊くと、翠葉はまた苦笑いを返した。
 ひとつため息をついて、
「実はね、私もよくわからないの……」
「「「「はっ!?」」」」
 皆一斉に同じ言葉を口にする。
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