光のもとでⅠ
「じゃ。順番は――」
私が話している途中で海斗が手を上げた。
「俺からでいいよ。その間にあっちで次の順番決めてこいよ」
……なんで海斗は動じてないのかしら……。
もしかして、男女でこの手の話をするのも平気だったりするタイプなの?
そもそも、これだけ長い付き合いをしている割に、海斗の恋愛主観が全く掴めていない。
でも、私もトップバッターに名乗りをあげられるほど考えはまとまっていないし、ここはとりあえず海斗に任せよう。
飛鳥と佐野も異論はないらしく、何も言わずに部屋を出た。
リビングへ行くと、栞さんに「どうしたの?」と訊かれる。
飛鳥が、「作戦会議です」と答えたけれど、それもどうかと思う。
作り笑いを添えて、
「翠葉の悩みごとに対して個人個人で話そうということになりまして、トップバッターが海斗に決まったんです」
と、補足すると、栞さんは少し考えて「そう」とクスクスと笑った。
もしかしたら栞さんもおおよそのことがわかっているのかもしれない。
私が話している途中で海斗が手を上げた。
「俺からでいいよ。その間にあっちで次の順番決めてこいよ」
……なんで海斗は動じてないのかしら……。
もしかして、男女でこの手の話をするのも平気だったりするタイプなの?
そもそも、これだけ長い付き合いをしている割に、海斗の恋愛主観が全く掴めていない。
でも、私もトップバッターに名乗りをあげられるほど考えはまとまっていないし、ここはとりあえず海斗に任せよう。
飛鳥と佐野も異論はないらしく、何も言わずに部屋を出た。
リビングへ行くと、栞さんに「どうしたの?」と訊かれる。
飛鳥が、「作戦会議です」と答えたけれど、それもどうかと思う。
作り笑いを添えて、
「翠葉の悩みごとに対して個人個人で話そうということになりまして、トップバッターが海斗に決まったんです」
と、補足すると、栞さんは少し考えて「そう」とクスクスと笑った。
もしかしたら栞さんもおおよそのことがわかっているのかもしれない。