光のもとでⅠ
そうこう考えていると廊下の先のドアが開き海斗が出てきた。
「で? 次は誰が行くの?」
「俺」
と、佐野が立ち上がり、そのまま廊下を歩いていった。
「ジャンケンか何かで決めたん?」
海斗に訊かれ、
「ううん、女子のあとはやだからって佐野が自分が先に行くって言った」
「なるほどね~」
海斗は妙に落ち着いた様子でソファに座る。
「で? ふたりは?」
「私たちは同性だからふたり同時に入るわ」
「そうだな、とくに問題ないだろ」
と、今までその手の話をしてきたとも思わせない素振りだ。
飛鳥も不思議に思ったのか、
「どうしてさっきからそんなに冷静なの?」
と、尋ねる。
「で? 次は誰が行くの?」
「俺」
と、佐野が立ち上がり、そのまま廊下を歩いていった。
「ジャンケンか何かで決めたん?」
海斗に訊かれ、
「ううん、女子のあとはやだからって佐野が自分が先に行くって言った」
「なるほどね~」
海斗は妙に落ち着いた様子でソファに座る。
「で? ふたりは?」
「私たちは同性だからふたり同時に入るわ」
「そうだな、とくに問題ないだろ」
と、今までその手の話をしてきたとも思わせない素振りだ。
飛鳥も不思議に思ったのか、
「どうしてさっきからそんなに冷静なの?」
と、尋ねる。