光のもとでⅠ
「私も、蒼樹さんが好きです」
答えた、というよりは、気づいたら口にしていた。
少しの間ふたりして呆然とし、蒼樹さんの時計がピピと鳴り六時を知らせる。
「カフェで話すような内容でもなかったけど……」
蒼樹さんの言葉を私が継ぐ。
「車の中で話すような内容でもなかったですね」
ふたり目を見合わせ笑いだす。
「年の差で言うなら翠葉と秋斗先輩と変わらないんだけど、俺と付き合ってもらえるかな?」
「……喜んで」
信じられない……。
蒼樹さんと付き合うことになったなんて……。
これは夢……?
でも、夢ならもうひとつくらい欲張ってもいい?
「ひとつお願いが……」
「ん?」
正面から聞くことはできなくて、つい下から見上げるような形になってしまう。
「名前で呼んでもらえますか?」
「……桃華さん? 桃華ちゃん?」
「桃華、が希望です」
言ってて顔がどんどん熱くなる。
答えた、というよりは、気づいたら口にしていた。
少しの間ふたりして呆然とし、蒼樹さんの時計がピピと鳴り六時を知らせる。
「カフェで話すような内容でもなかったけど……」
蒼樹さんの言葉を私が継ぐ。
「車の中で話すような内容でもなかったですね」
ふたり目を見合わせ笑いだす。
「年の差で言うなら翠葉と秋斗先輩と変わらないんだけど、俺と付き合ってもらえるかな?」
「……喜んで」
信じられない……。
蒼樹さんと付き合うことになったなんて……。
これは夢……?
でも、夢ならもうひとつくらい欲張ってもいい?
「ひとつお願いが……」
「ん?」
正面から聞くことはできなくて、つい下から見上げるような形になってしまう。
「名前で呼んでもらえますか?」
「……桃華さん? 桃華ちゃん?」
「桃華、が希望です」
言ってて顔がどんどん熱くなる。