光のもとでⅠ
「了解。じゃぁ桃華って呼ばせてもらう」
顔を上げるとどこか嬉しそうに笑っている蒼樹さんがいて、その表情はいつも翠葉だけに向けられていたものだった。
嬉しい……。
これは本当に夢じゃないの……?
……私、何か忘れている。もうひとつ大切なこと――。
思い出した……。
「あと、今週学校のあとに少しだけお付き合いいただきたいんですっ」
「なんだろ?」
「本当は着物で出席しなくてはいけないのですが、どうしてもドレスで行きたくて」
「……もしかしなくてもかなり大ごと?」
「……それ相応に」
肩を竦めざるを得なかった。
蒼樹さんは少し何かを考えながら、
「わかった。じゃ、ドレスのショップは俺に任せてもらえる?」
「え?」
「ホテルのオーナーが絶対に力になってくれるから」
「……助かります」
「よし、じゃ今度こそ本当に家まで送るよ」
と、シートベルトをして車を発進させた。
夢じゃないかも……。
顔を上げるとどこか嬉しそうに笑っている蒼樹さんがいて、その表情はいつも翠葉だけに向けられていたものだった。
嬉しい……。
これは本当に夢じゃないの……?
……私、何か忘れている。もうひとつ大切なこと――。
思い出した……。
「あと、今週学校のあとに少しだけお付き合いいただきたいんですっ」
「なんだろ?」
「本当は着物で出席しなくてはいけないのですが、どうしてもドレスで行きたくて」
「……もしかしなくてもかなり大ごと?」
「……それ相応に」
肩を竦めざるを得なかった。
蒼樹さんは少し何かを考えながら、
「わかった。じゃ、ドレスのショップは俺に任せてもらえる?」
「え?」
「ホテルのオーナーが絶対に力になってくれるから」
「……助かります」
「よし、じゃ今度こそ本当に家まで送るよ」
と、シートベルトをして車を発進させた。
夢じゃないかも……。