光のもとでⅠ
26 Side Soju 01話
司からの電話で思いつくことは翠葉が倒れたとかそんなことくらいだった。
「もしもし、翠葉はっ!?」
『……違いますから』
なんとなく、ため息と共に吐き出されたような返事だった。
「ならいいんだけど……。どうした? 司が電話なんて珍しい」
『御園生さん、このあとの予定どうなっていますか?』
「このあとは教授の資料整理を手伝うことになってるけど」
『それ、パスできませんか?』
本当に珍しいと思った。
司は人の予定を動かしてまで自分の予定を入れようとする人間じゃないし、ましてや、そこまで人に絡むタイプでもない。
「なんとかする。……どこに行けばいい?」
『五時に病院のロビーで待っています』
病院……?
「わかった」
『このことは他言無用でお願いします』
「了解」
通話を切って少し考える。
「もしもし、翠葉はっ!?」
『……違いますから』
なんとなく、ため息と共に吐き出されたような返事だった。
「ならいいんだけど……。どうした? 司が電話なんて珍しい」
『御園生さん、このあとの予定どうなっていますか?』
「このあとは教授の資料整理を手伝うことになってるけど」
『それ、パスできませんか?』
本当に珍しいと思った。
司は人の予定を動かしてまで自分の予定を入れようとする人間じゃないし、ましてや、そこまで人に絡むタイプでもない。
「なんとかする。……どこに行けばいい?」
『五時に病院のロビーで待っています』
病院……?
「わかった」
『このことは他言無用でお願いします』
「了解」
通話を切って少し考える。