光のもとでⅠ
司は廊下を進み、ひとつの部屋の前で立ち止まった。
秋斗先輩が入院って――なんで、いつから……?
俺の頭にはたくさんの疑問符が生まれる。けれども、司はそれらを一切無視してドアをノックした。
ドアの向こうにはやはり病室とは思えない空間が広がっていた。
ただ一点、点滴スタンドを認めて病院だと認識する。
ベッドの上には管だらけの秋斗先輩が横になっていた。
「秋兄」
司が声をかけると、寝ていたらしい秋斗先輩が目を開け、どうしてか、俺と司を見るなりすごく嫌そうな顔をした。
「……なんで蒼樹を連れてきた?」
ひどくドスの効いた声。
今までこんな声を聞いたことはないし、こんな表情を見たこともない。
「秋兄が仕事をしたいんじゃないかと思って連れてきたまで」
「っ……誰にも言うなって言っただろっ!?」
何、俺は来ちゃダメだったの?
その前になんで入院しているのか知りたいんだけど……。
秋斗先輩が入院って――なんで、いつから……?
俺の頭にはたくさんの疑問符が生まれる。けれども、司はそれらを一切無視してドアをノックした。
ドアの向こうにはやはり病室とは思えない空間が広がっていた。
ただ一点、点滴スタンドを認めて病院だと認識する。
ベッドの上には管だらけの秋斗先輩が横になっていた。
「秋兄」
司が声をかけると、寝ていたらしい秋斗先輩が目を開け、どうしてか、俺と司を見るなりすごく嫌そうな顔をした。
「……なんで蒼樹を連れてきた?」
ひどくドスの効いた声。
今までこんな声を聞いたことはないし、こんな表情を見たこともない。
「秋兄が仕事をしたいんじゃないかと思って連れてきたまで」
「っ……誰にも言うなって言っただろっ!?」
何、俺は来ちゃダメだったの?
その前になんで入院しているのか知りたいんだけど……。