光のもとでⅠ
ただ、リィっていうフィルターを通しているからなのか、若干セリの性格が違うようにも感じられた。
そこで、「女王様みたいなワガママな子だったろ?」と訊いても不思議そうな顔を向けられるばかりか、「私が会ったのは本当にセリカさんですか?」などと訊かれてしまう。
オルゴールを持っている時点でそれ以外あり得ないし、リィから聞いた外見からしてもそうとしか思えなかった。
でも、俺や家族に対する態度とは百八十度違っていて、それこそこっちが寝耳に水状態だった。
でも、セリだって最初から女王様みたいなワガママな子だったわけじゃない。
ある日突然、人格が変わったかのように人を寄せ付けなくなったのだ。
どうしてそうなったのかは全く理解ができなかったけど、俺はそんなセリに少し焦ったんだ。
それまでは人を気遣って自分の気持ちも言えないような子だったのに、急に自分の望みばかりを口にするようになって、本音で来られると、自分も本音を返しそうになる。
だから、会いにいけなくなった――。
そこで、「女王様みたいなワガママな子だったろ?」と訊いても不思議そうな顔を向けられるばかりか、「私が会ったのは本当にセリカさんですか?」などと訊かれてしまう。
オルゴールを持っている時点でそれ以外あり得ないし、リィから聞いた外見からしてもそうとしか思えなかった。
でも、俺や家族に対する態度とは百八十度違っていて、それこそこっちが寝耳に水状態だった。
でも、セリだって最初から女王様みたいなワガママな子だったわけじゃない。
ある日突然、人格が変わったかのように人を寄せ付けなくなったのだ。
どうしてそうなったのかは全く理解ができなかったけど、俺はそんなセリに少し焦ったんだ。
それまでは人を気遣って自分の気持ちも言えないような子だったのに、急に自分の望みばかりを口にするようになって、本音で来られると、自分も本音を返しそうになる。
だから、会いにいけなくなった――。