光のもとでⅠ
「唯、安心していい。彼の作る資料は無駄がない。秋斗様があのペースで仕事をできるのは、蒼樹さんが作る資料に秘密がある。だから、彼の作ってくれる資料で仕事をすればいつもよりも早くに仕事が上がる」
そこまで言うと、蔵元さんはあんちゃんを見て、
「乗りかかった船も同然ですよね?」
と、いい人の顔をして微笑んだ。
「えぇ。秋斗先輩からも話はうかがっていますし……。こんな手伝いは今に始まったことでもないので」
朝食を食べ終え仕事の話をするために一度九階へ下りた。
そして、廊下に散らばっていたはずの資料がなくなっているな、などと思っていると、赤いファイルを差し出される。
「少々杜撰だけど、ひとつは資料ファイルが上がってる」
と、手渡された。
そのファイルをパラパラと見て脱帽する。
「こりゃさ、秋斗さんが欲しがるのわかるよ」
そこまで言うと、蔵元さんはあんちゃんを見て、
「乗りかかった船も同然ですよね?」
と、いい人の顔をして微笑んだ。
「えぇ。秋斗先輩からも話はうかがっていますし……。こんな手伝いは今に始まったことでもないので」
朝食を食べ終え仕事の話をするために一度九階へ下りた。
そして、廊下に散らばっていたはずの資料がなくなっているな、などと思っていると、赤いファイルを差し出される。
「少々杜撰だけど、ひとつは資料ファイルが上がってる」
と、手渡された。
そのファイルをパラパラと見て脱帽する。
「こりゃさ、秋斗さんが欲しがるのわかるよ」