光のもとでⅠ
第08章 自己との対峙
01
あれから二週間――。
私の状態はさほど変わらず、授業も一時間休んでは一時間出る、の繰り返し。
その間、陸上競技大会もあった。
けれど、炎天下で行われるそれに参加できたのは数十分のこと。
競技に参加できなくても"応援"という形で参加したかったんだけどな……。
トボトボと保健室に向かって歩いていると、美都先輩に声をかけられた。
「体調、そんなに悪くないなら視聴覚室に行かない?」
「……視聴覚室、ですか?」
「うん。あそこならプロジェクターにフィールドの様子が映し出されるから」
きっと私が何を思って保健室に向かっていたのかわかっていて声をかけてくれたのだろう。
身体はだるいもののまだ座ってはいられるし、どんな形でもいいからクラスの応援をしていたかった。
私は誘われるままに視聴覚室へと足を向けた。
私の状態はさほど変わらず、授業も一時間休んでは一時間出る、の繰り返し。
その間、陸上競技大会もあった。
けれど、炎天下で行われるそれに参加できたのは数十分のこと。
競技に参加できなくても"応援"という形で参加したかったんだけどな……。
トボトボと保健室に向かって歩いていると、美都先輩に声をかけられた。
「体調、そんなに悪くないなら視聴覚室に行かない?」
「……視聴覚室、ですか?」
「うん。あそこならプロジェクターにフィールドの様子が映し出されるから」
きっと私が何を思って保健室に向かっていたのかわかっていて声をかけてくれたのだろう。
身体はだるいもののまだ座ってはいられるし、どんな形でもいいからクラスの応援をしていたかった。
私は誘われるままに視聴覚室へと足を向けた。