光のもとでⅠ

05

 翌朝、蒼兄と唯兄と私三人揃っての朝食。
 ここ一週間くらい前から、唯兄も朝起きてきて一緒に朝食を食べるようになっていた。
 司先輩が用意してくれたフルーツサンドと唯兄が作ってくれた野菜のドロドロスープを飲む。
 そして、薬箱から薬のチョイス。
 いつもの薬プラス痛み止め……。
 今日は左の鎖骨から肩、腕、手首までが痛い。
 まだ我慢はできるけど、痛み止めは早めに飲むにこしたことはない。
 薬を飲みキッチンを出ようとすると、キッチンの入り口に蒼兄が立っていた。
「俺にまで隠さなくていいよ。痛みはどのくらい?」
「……レベル十がマックスなら、七か八くらい」
「……それでそんな普通を装わなくていい。家族の前でくらい素のままでいていいよ。学校ではもっとがんばらなくちゃいけないだろ?」
 じわりと目に涙が浮かぶ。
 でも、泣いてもいられない。
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