光のもとでⅠ
07
フルーツサンドはいつもと違うものだった。
サンドされているクリームが生クリームではなくてカスタードクリーム。
須藤さんのお手製なのかな、と思いながら口に運ぶ。
さて、私はどうやってここまで帰って来たのだろうか……。
とりあえず、起きたときに側に付いてくれていた人に訊くのが良さそう。
「楓先生……」
医学書らしき本を読んでいる先生に声をかけると、
「どうかした?」
と、訊かれる。
「私、ここまでどうやって帰ってきたのかご存知でしょうか……?」
「あぁ、自分が若槻くんと迎えに行ったんだ」
「え……?」
「姉さんから電話があって、起きるまでついててほしいって言われたんだけど、それならマンションに連れて帰るよって話をして若槻くんに連絡をとった」
きっと、湊先生は職員会議か何かがあったのだろう。それで、楓先生に連絡したのだ。
サンドされているクリームが生クリームではなくてカスタードクリーム。
須藤さんのお手製なのかな、と思いながら口に運ぶ。
さて、私はどうやってここまで帰って来たのだろうか……。
とりあえず、起きたときに側に付いてくれていた人に訊くのが良さそう。
「楓先生……」
医学書らしき本を読んでいる先生に声をかけると、
「どうかした?」
と、訊かれる。
「私、ここまでどうやって帰ってきたのかご存知でしょうか……?」
「あぁ、自分が若槻くんと迎えに行ったんだ」
「え……?」
「姉さんから電話があって、起きるまでついててほしいって言われたんだけど、それならマンションに連れて帰るよって話をして若槻くんに連絡をとった」
きっと、湊先生は職員会議か何かがあったのだろう。それで、楓先生に連絡したのだ。