光のもとでⅠ
11
今日は調子が悪い。
それもそのはず、台風が来ているのだ。
外では荒々しい風の音がして、木がしなるような音も聞こえる。
この部屋は北側で窓の前には表通路があることから、窓に激しく打ちつけるような雨音は聞こえない。けれど、リビングの窓はどうだろう?
体中が痛くて目が覚めたのは朝の四時だった。
「具合悪そうだね」
と、部屋に入ってきたのは唯兄で、すぐに薬と水が入ったグラスを差し出された。
「唯兄は今まで仕事してたの?」
「そ、今日は仕事したくないから夜中に終わらせるつもりでやってたらこの時間」
薬を飲み終えると、「それもらうよ」とグラスを引き受けてくれた。
「台風直撃だもんなぁ……そういうのは疼痛には響くんでしょ?」
言いながら、部屋のエアコンスイッチを入れた。
「今日はさ、このまま寝て一緒に朝寝坊しちゃおうよ。十時くらいに起きてブランチっていうのはどう?」
まるでいたずらを企むような口調と表情で言われて、つられて笑みがもれる。
それもそのはず、台風が来ているのだ。
外では荒々しい風の音がして、木がしなるような音も聞こえる。
この部屋は北側で窓の前には表通路があることから、窓に激しく打ちつけるような雨音は聞こえない。けれど、リビングの窓はどうだろう?
体中が痛くて目が覚めたのは朝の四時だった。
「具合悪そうだね」
と、部屋に入ってきたのは唯兄で、すぐに薬と水が入ったグラスを差し出された。
「唯兄は今まで仕事してたの?」
「そ、今日は仕事したくないから夜中に終わらせるつもりでやってたらこの時間」
薬を飲み終えると、「それもらうよ」とグラスを引き受けてくれた。
「台風直撃だもんなぁ……そういうのは疼痛には響くんでしょ?」
言いながら、部屋のエアコンスイッチを入れた。
「今日はさ、このまま寝て一緒に朝寝坊しちゃおうよ。十時くらいに起きてブランチっていうのはどう?」
まるでいたずらを企むような口調と表情で言われて、つられて笑みがもれる。