光のもとでⅠ

15

　月曜日からの試験は地獄だった。
　月曜日から水曜日までの試験は、試験の最中に激痛発作が起きて普通に試験を受けるのも難しい状態で、学園長と高校長の許可のもと、試験が終わるまでほかの生徒との接触がない限り、一科目五十分以内という制限の中ならば何時までかかってもかまわないといわれ、痛みが出ては薬を飲み、それでもどうにもならなければ注射を打って試験を一度中断する。
　そんなことを繰り返しながら、なんとか全部の教科を受けることができた。
　昨日は午前で終わるはずのテストが四時半までかかってしまった。
　身体はこんな状態で、学校には特別措置を図ってもらって、私、何やってるのかな。
　こんなにがんばるほどの理由が私にはあるのだろうか。そこまでしてもらう価値が私にはあるのだろうか。
　そんなことを考えながら最後まで終わらせたけれど、すべての解答欄を埋めることはできなかったし、最後の日はシャーペンでは文字が書けなかった。
< 1,441 / 10,041 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop