光のもとでⅠ
横になったことで貧血はおさまり、寝付くこともできずに部屋を眺めていた。
部屋の外では唯兄がバタバタと走りまわっている。
音から行動を想像をすると、家中の窓を開けているみたい。
湿った空気が部屋を満たす。
唯兄は開いたままのドアから顔を覗かせ、
「リィの部屋だけ除湿かけとく?」
「ううん、外の空気はなんだか懐かしい」
芝生の匂いと湿った空気。
この季節にしか感じられない香りがどこか心を落ち着かせてくれる。
これもアロマのようなものかな。
「ちょっとだけ掃除するから、その間だけ窓を開けさせてね」
言うと、また慌しく部屋中を走り回っていた。
少し意外……。
唯兄はとても家庭的な人みたい。
部屋の外では唯兄がバタバタと走りまわっている。
音から行動を想像をすると、家中の窓を開けているみたい。
湿った空気が部屋を満たす。
唯兄は開いたままのドアから顔を覗かせ、
「リィの部屋だけ除湿かけとく?」
「ううん、外の空気はなんだか懐かしい」
芝生の匂いと湿った空気。
この季節にしか感じられない香りがどこか心を落ち着かせてくれる。
これもアロマのようなものかな。
「ちょっとだけ掃除するから、その間だけ窓を開けさせてね」
言うと、また慌しく部屋中を走り回っていた。
少し意外……。
唯兄はとても家庭的な人みたい。