光のもとでⅠ
留守がちだった家は少しホコリっぽくもあり、気にならないわけではなかったけど、少し体調が落ち着いたら一ヶ所ずつ掃除すればいいかな、と思っていた。
リビングではどこかで見つけてきたらしいはたきを片手にバサバサと音をさせながら家具に積もったホコリを落としている。
「掃除の手順もバッチリ……?」
少しすると掃除機のガーという音がしてきて、最後にはクイックルワイパーで拭き掃除までしていた。
時折ドアの前を行き来する唯兄と目が合う。
「ここ、レースカーテンとかつけたいね」
レースカーテンならありだな、と思った。
レースカーテンなら人の気配は感じることができるから。
掃除が全部終わったのだろう。今度は家中の窓を閉める音がしだした。
そして、ピッ、という音が聞こえたのでエアコンを入れたのだろう。
「リィ、俺二階でパソコンの設定いじってくるから、何かあったらこれ、鳴らしなよ?」
と、ナースコールまがいのファミリーコールを指差した。
「……知ってるの?」
「あんちゃんから聞いて知ってる」
と、唯兄は自慢げに話して部屋を出ていった。
リビングではどこかで見つけてきたらしいはたきを片手にバサバサと音をさせながら家具に積もったホコリを落としている。
「掃除の手順もバッチリ……?」
少しすると掃除機のガーという音がしてきて、最後にはクイックルワイパーで拭き掃除までしていた。
時折ドアの前を行き来する唯兄と目が合う。
「ここ、レースカーテンとかつけたいね」
レースカーテンならありだな、と思った。
レースカーテンなら人の気配は感じることができるから。
掃除が全部終わったのだろう。今度は家中の窓を閉める音がしだした。
そして、ピッ、という音が聞こえたのでエアコンを入れたのだろう。
「リィ、俺二階でパソコンの設定いじってくるから、何かあったらこれ、鳴らしなよ?」
と、ナースコールまがいのファミリーコールを指差した。
「……知ってるの?」
「あんちゃんから聞いて知ってる」
と、唯兄は自慢げに話して部屋を出ていった。