光のもとでⅠ
17
唯兄と蒼兄は全然タイプが違う。
それは歩き方にも現れる。
蒼兄は私に気づかれないように歩くのがとても上手。対して唯兄は「ここにいるよ!」と主張する歩き方。
でも、その足音がとても嬉しかった。
家にひとりじゃないことが感じられて。
もしかしたら私がドアを閉めないでと言ったからなのかもしれない。
そんなことを考えていると、玄関のドアチャイムが鳴り、人が入ってきたことを知らせる。
どうやら静さんがお買い物から帰ってきたようだ。
静さんは荷物を置いてくると、
「訊くの忘れたんだが、翠葉ちゃんはお刺身とかナマモノは大丈夫だったかな?」
「はい、大丈夫です」
「お昼は手巻き寿司にするからね」
静さんの後ろで二階から下りてきた唯兄が頭を抱えている。
それは歩き方にも現れる。
蒼兄は私に気づかれないように歩くのがとても上手。対して唯兄は「ここにいるよ!」と主張する歩き方。
でも、その足音がとても嬉しかった。
家にひとりじゃないことが感じられて。
もしかしたら私がドアを閉めないでと言ったからなのかもしれない。
そんなことを考えていると、玄関のドアチャイムが鳴り、人が入ってきたことを知らせる。
どうやら静さんがお買い物から帰ってきたようだ。
静さんは荷物を置いてくると、
「訊くの忘れたんだが、翠葉ちゃんはお刺身とかナマモノは大丈夫だったかな?」
「はい、大丈夫です」
「お昼は手巻き寿司にするからね」
静さんの後ろで二階から下りてきた唯兄が頭を抱えている。