光のもとでⅠ
お風呂から上がると、私と入れ替わりにお母さんがお風呂に入った。
私の長風呂は母譲り、と言っても過言ではなく、お母さんも負けず劣らずの長風呂。
きっと間違いなく一時間は出てこない。
そんなことにほっとする私はひどい娘かもしれない。
自室に戻ると、お父さんと兄ふたりが揃っていた。
「……三人揃ってどうしたの?」
思わずドアの入り口で尋ねる。と、「翠葉、おいで」とお父さんの大きな手に手招きをされた。
部屋に入るとお父さんが座っていたソファに腰掛ける。
「翠葉はどうしたい?」
その言葉に今後のことを訊かれているのだと察する。
「私は……私はここにいたい」
「そうか……」
やっぱりな、というニュアンスの声。
「父さんは明日には現場に戻らなくちゃいけない。始めからそのつもりで帰ってきてる。碧はしばらく現場の指示を自宅から出せる状況を整えてから帰ってきた」
淡々と今ある状況を教えてくれた。
私の長風呂は母譲り、と言っても過言ではなく、お母さんも負けず劣らずの長風呂。
きっと間違いなく一時間は出てこない。
そんなことにほっとする私はひどい娘かもしれない。
自室に戻ると、お父さんと兄ふたりが揃っていた。
「……三人揃ってどうしたの?」
思わずドアの入り口で尋ねる。と、「翠葉、おいで」とお父さんの大きな手に手招きをされた。
部屋に入るとお父さんが座っていたソファに腰掛ける。
「翠葉はどうしたい?」
その言葉に今後のことを訊かれているのだと察する。
「私は……私はここにいたい」
「そうか……」
やっぱりな、というニュアンスの声。
「父さんは明日には現場に戻らなくちゃいけない。始めからそのつもりで帰ってきてる。碧はしばらく現場の指示を自宅から出せる状況を整えてから帰ってきた」
淡々と今ある状況を教えてくれた。