光のもとでⅠ
「俺が最初に見たひどい状態は入院中です。高校の進級ができないとわかって自主退学を決めたとき。あのときは先日のハープを抱えていたときと同じような状態でした。先日のは、雅さんとの会話でショックを受けたからだと思います。どちらも、自分の体調によってものごとがうまくいかなくなったとき……」
「それがリィのネック?」
若槻くんが顔を歪めて訊いてきた。
「そうかもしれないわ」
誰一人としてソファには座らず、さっきの状態のままラグの上にいる。
「ねぇ、なんで……? どうして翠葉だけがこんな目にあわなくちゃいけないっ!? あいつは少しでも友達と一緒に行動したいって思ってるだけじゃんかっ。勉強だってすごいがんばってて――なのに、どうしてっっっ!?」
海斗が目を真っ赤にして、やるせない、といったふうに言葉を吐き出す。
「だからつらいんでしょ。つらいのにそれを我慢しようとするから余計に身体へ負担がかかる。身体に負担がかかることで防御本能が働く。結果、こういうことになるのよ……」
姉さんは過ぎるほどに淡々と話した。
「それがリィのネック?」
若槻くんが顔を歪めて訊いてきた。
「そうかもしれないわ」
誰一人としてソファには座らず、さっきの状態のままラグの上にいる。
「ねぇ、なんで……? どうして翠葉だけがこんな目にあわなくちゃいけないっ!? あいつは少しでも友達と一緒に行動したいって思ってるだけじゃんかっ。勉強だってすごいがんばってて――なのに、どうしてっっっ!?」
海斗が目を真っ赤にして、やるせない、といったふうに言葉を吐き出す。
「だからつらいんでしょ。つらいのにそれを我慢しようとするから余計に身体へ負担がかかる。身体に負担がかかることで防御本能が働く。結果、こういうことになるのよ……」
姉さんは過ぎるほどに淡々と話した。