光のもとでⅠ
「両親は知っているんですかっ!?」
「知ってるよ。紫さんが説明したときに自分もその場にいた。だから、ご両親は通信制の学校に通わせて、常に目の届くところに彼女を置いておくつもりだったんだ」
そう、去年のことはよく覚えている。
その年に、あの親子がどんなやり取りをしていたのかも……。
精神状態が不安定にあることを知ったご両親は、通信制の学校へ入れなおし、仕事をしていても彼女を見ていられるように、と考えていた。
今年は仕事で忙しくなり、家にいられることも少なくなるから仕事場に連れて行ってしまおうと、そこまで考えていた。
幸い、彼女は両親の仕事にとても興味を持っているし、資料整理などは得意なのだという。
目の届くところに娘を置いておきたい――そう親が思っても仕方がないくらいに身体が弱く、精神的にも脆い部分を持った子だった。
だが、意外と頑固で芯は強い……。
結果、彼女は新たに学校へ通う道を望んだ。
「知ってるよ。紫さんが説明したときに自分もその場にいた。だから、ご両親は通信制の学校に通わせて、常に目の届くところに彼女を置いておくつもりだったんだ」
そう、去年のことはよく覚えている。
その年に、あの親子がどんなやり取りをしていたのかも……。
精神状態が不安定にあることを知ったご両親は、通信制の学校へ入れなおし、仕事をしていても彼女を見ていられるように、と考えていた。
今年は仕事で忙しくなり、家にいられることも少なくなるから仕事場に連れて行ってしまおうと、そこまで考えていた。
幸い、彼女は両親の仕事にとても興味を持っているし、資料整理などは得意なのだという。
目の届くところに娘を置いておきたい――そう親が思っても仕方がないくらいに身体が弱く、精神的にも脆い部分を持った子だった。
だが、意外と頑固で芯は強い……。
結果、彼女は新たに学校へ通う道を望んだ。