光のもとでⅠ
「あぁ、あの子の写真はいいよ。パレスガーデンでお披露目になる。楽しみにしてるといい」
そうは言うけれど、俺は一抹の不安を抱く。
「静さん、大きすぎるプレッシャーは彼女にとって――」
「わかっている。当分の間はストックの中から使わせてもらうことが決まっている。慌てて作品を撮り貯める必要性はないんだ。それに名前も年齢も表には出ない」
彼女が写真を好きなのは知っていたけれど、静さんが認める作品がそんなにもあるとは知らなかった。
「……なんか、楓さんがあんちゃんに見えた」
きょとんとした顔をした若槻くんに指摘される。
「俺も……。俺って、人から見たらこんなふうに見えるんだろうなって思いました」
「……まいったな。翠葉ちゃんてさ、こぉ、妹みたいな感じなんだよね」
苦笑すると、その場の人間に笑われた。
そう、俺の中では患者というよりはどこか妹みたいな感じがしていて、守ってあげたくなるんだ。
そうは言うけれど、俺は一抹の不安を抱く。
「静さん、大きすぎるプレッシャーは彼女にとって――」
「わかっている。当分の間はストックの中から使わせてもらうことが決まっている。慌てて作品を撮り貯める必要性はないんだ。それに名前も年齢も表には出ない」
彼女が写真を好きなのは知っていたけれど、静さんが認める作品がそんなにもあるとは知らなかった。
「……なんか、楓さんがあんちゃんに見えた」
きょとんとした顔をした若槻くんに指摘される。
「俺も……。俺って、人から見たらこんなふうに見えるんだろうなって思いました」
「……まいったな。翠葉ちゃんてさ、こぉ、妹みたいな感じなんだよね」
苦笑すると、その場の人間に笑われた。
そう、俺の中では患者というよりはどこか妹みたいな感じがしていて、守ってあげたくなるんだ。