光のもとでⅠ
「司がさ、栞さんはともかく、秋斗だけでもどうにかならないかって言い出したんだ」
「は……? 楓、今日、変だぞ? 明日、雹とか降りそうだからそろそろ冗談はやめてほしいんだけど……」
箸を置いて、思わずテーブルから遠のく。
「いや、真面目な話……。翠葉ちゃんの様子がおかしくなって、そのあと、司が言いだしたんだよ」
「なんだって敵に砂糖送るようなまね……」
「……秋斗も本気みたいだけど、司も相当本気みたいだ。さて、この従兄弟対決どうなることやら……。俺は高みの見物を決め込むわけだけど、これでほかの男にでも掻っ攫われてみろよ。大笑いしてやる」
俺が彼女の隣に並ばなかったら、そのときは司が並んでいるとばかり思っていた。それ以外の人間が彼女の隣に並ぶだなんて少しも考えなかった。
「は……? 楓、今日、変だぞ? 明日、雹とか降りそうだからそろそろ冗談はやめてほしいんだけど……」
箸を置いて、思わずテーブルから遠のく。
「いや、真面目な話……。翠葉ちゃんの様子がおかしくなって、そのあと、司が言いだしたんだよ」
「なんだって敵に砂糖送るようなまね……」
「……秋斗も本気みたいだけど、司も相当本気みたいだ。さて、この従兄弟対決どうなることやら……。俺は高みの見物を決め込むわけだけど、これでほかの男にでも掻っ攫われてみろよ。大笑いしてやる」
俺が彼女の隣に並ばなかったら、そのときは司が並んでいるとばかり思っていた。それ以外の人間が彼女の隣に並ぶだなんて少しも考えなかった。