光のもとでⅠ
「テスト以外の話です」
冷や汗をかきながら正直なところを口にすると、
「翠のこと?」
すぐに核心を突いてきた。
「今日、秋兄が翠葉に会いに行ってるの知ってるじゃん……」
「……だから?」
「全然うろたえてないっぽいから余裕なのかな、って……」
「……昨夜、姉さんにも同じこと言われた。俺、そんなふうに見えるんだ?」
「……少なくとも、動じてないようには見える」
「動じてない、か……」
司はカップに口を付け、コーヒーを一口含んだ。
「姉さんにはこう答えた。焦っても仕方ないから、今は翠の体調と気持ちを優先させる」
なるほど……。
「ただ、それだけ」
「司……仲のいい人と好きな人が一緒になるってどんな感じ?」
「……それ、愚問じゃない?」
そりゃそうだ……。
冷や汗をかきながら正直なところを口にすると、
「翠のこと?」
すぐに核心を突いてきた。
「今日、秋兄が翠葉に会いに行ってるの知ってるじゃん……」
「……だから?」
「全然うろたえてないっぽいから余裕なのかな、って……」
「……昨夜、姉さんにも同じこと言われた。俺、そんなふうに見えるんだ?」
「……少なくとも、動じてないようには見える」
「動じてない、か……」
司はカップに口を付け、コーヒーを一口含んだ。
「姉さんにはこう答えた。焦っても仕方ないから、今は翠の体調と気持ちを優先させる」
なるほど……。
「ただ、それだけ」
「司……仲のいい人と好きな人が一緒になるってどんな感じ?」
「……それ、愚問じゃない?」
そりゃそうだ……。