光のもとでⅠ
「でも、負けるつもりも譲るつもりもない」
っていうかさ……。
「現時点でおまえ負けてるじゃん?」
無言の司が視線だけを寄こす。
しまった――俺としたことが心の声がそのまま……。
思わず身構えたものの反撃は来なかった。
司にしては珍しく、視線を宙に彷徨わせ、
「どこからだろう……」
ひとり言のように呟いた。
何が、と問いたいのを懸命に我慢する。
今は考察中のようだからしばし待てっ。待つんだ、俺っ!
「……翠を好きだと自覚した瞬間は確かにあったと思う。負けたくないとか、人に取られたくないとか……。でも、いつからか翠が笑ってればいいかなって思うようになった。……今は、それを求めて動いてるだけなんだ」
司は俺に言ったわけじゃないと思う。
たぶん、自分でもよくわかってないんだ……。
「司はとにかく翠葉が第一なんだな?」
それが感想。
っていうかさ……。
「現時点でおまえ負けてるじゃん?」
無言の司が視線だけを寄こす。
しまった――俺としたことが心の声がそのまま……。
思わず身構えたものの反撃は来なかった。
司にしては珍しく、視線を宙に彷徨わせ、
「どこからだろう……」
ひとり言のように呟いた。
何が、と問いたいのを懸命に我慢する。
今は考察中のようだからしばし待てっ。待つんだ、俺っ!
「……翠を好きだと自覚した瞬間は確かにあったと思う。負けたくないとか、人に取られたくないとか……。でも、いつからか翠が笑ってればいいかなって思うようになった。……今は、それを求めて動いてるだけなんだ」
司は俺に言ったわけじゃないと思う。
たぶん、自分でもよくわかってないんだ……。
「司はとにかく翠葉が第一なんだな?」
それが感想。