光のもとでⅠ
俺は藤宮の人間ではあるが、警備員の上司でもなければなんの関係も持たない。
なんで一学生に礼なんてするんだか……。
俺を藤宮の人間と意識してこその行動だとは思うが、バカらしくて何を言う気にもならない。
きっとあの警備員はまだ配属先が決まっていない新人だろう。
ここ藤宮学園は会長本宅の膝元といえる場所なだけに、ジョブランクの低い人間が配属されているわけではない。
が、その一方、現場適正の最終判断をする場になっていることも事実。
この場所で秋兄が仕事をしているのは、最終判断を下すという意味合いもあるらしいけど、全部後付けの理由に思えた。
自分が学校でのんびり仕事をしたいがために、そんな仕事を請け負った。
きっと、そんなところ。
なんで一学生に礼なんてするんだか……。
俺を藤宮の人間と意識してこその行動だとは思うが、バカらしくて何を言う気にもならない。
きっとあの警備員はまだ配属先が決まっていない新人だろう。
ここ藤宮学園は会長本宅の膝元といえる場所なだけに、ジョブランクの低い人間が配属されているわけではない。
が、その一方、現場適正の最終判断をする場になっていることも事実。
この場所で秋兄が仕事をしているのは、最終判断を下すという意味合いもあるらしいけど、全部後付けの理由に思えた。
自分が学校でのんびり仕事をしたいがために、そんな仕事を請け負った。
きっと、そんなところ。