光のもとでⅠ
27~28 Side Tsukasa 02話
四限が終わり、すぐに教室を出る。
二階へ着くと、数人が教室から出てきた。
ドア口に立つと、クラスの人間の大半が翠の周りに集っている。
きっと、何かしら訊かれているのだろう。
翠が困った顔をしていないから静観。
すると、俺に気づいた翠が俺の名前を口にした。
周りの人間も俺に視線をやり、"お開き"を悟ったらしい。
簾条が付き添い廊下までやってくる。
翠が自分で押していた点滴スタンドを取り上げ、翠の腕を掴む。
支える手に少し体重がかけられた。
今は素直に支えられてくれる、ということだろうか。
「……待っててくれたんですか?」
それ以外に何があるのか教えてほしい。
「姉さんからの厳命」
一言だけ口にすると、翠は納得したような顔になった。
二階へ着くと、数人が教室から出てきた。
ドア口に立つと、クラスの人間の大半が翠の周りに集っている。
きっと、何かしら訊かれているのだろう。
翠が困った顔をしていないから静観。
すると、俺に気づいた翠が俺の名前を口にした。
周りの人間も俺に視線をやり、"お開き"を悟ったらしい。
簾条が付き添い廊下までやってくる。
翠が自分で押していた点滴スタンドを取り上げ、翠の腕を掴む。
支える手に少し体重がかけられた。
今は素直に支えられてくれる、ということだろうか。
「……待っててくれたんですか?」
それ以外に何があるのか教えてほしい。
「姉さんからの厳命」
一言だけ口にすると、翠は納得したような顔になった。