光のもとでⅠ
30 Side Tsukasa 01話
ここ数日は実家へ帰ってきていた。
母さんが熱を出し、ハナの散歩に行けないからという理由で強制送還。
俺は俺で、納得のいかないことがあり少し自棄になっている。
何って、ここにきて翠のバイタルデータが俺と海斗だけ打ち切られた。
考えてみれば、俺たちにデータが送信されたところで翠が学校へ来ていないのだからフォローのしようがない。
でも、何ができるわけでなくても、翠の状態を知るためだけにデータ送信を止めてはほしくなかった。
そんなことを考えながらハナと藤山を散歩する。
何も知らない真っ白チワワは、尻尾をふりふりさせながら意気揚々と歩いていく。
名前を呼んだとき、俺を見上げてくる大きな黒目がかわいい。
それに翠をかぶせてしまう自分はかなり重症な気がする。
ハナの散歩を終わらせ自宅へ戻ると、父さんと出くわした。
母さんが熱を出し、ハナの散歩に行けないからという理由で強制送還。
俺は俺で、納得のいかないことがあり少し自棄になっている。
何って、ここにきて翠のバイタルデータが俺と海斗だけ打ち切られた。
考えてみれば、俺たちにデータが送信されたところで翠が学校へ来ていないのだからフォローのしようがない。
でも、何ができるわけでなくても、翠の状態を知るためだけにデータ送信を止めてはほしくなかった。
そんなことを考えながらハナと藤山を散歩する。
何も知らない真っ白チワワは、尻尾をふりふりさせながら意気揚々と歩いていく。
名前を呼んだとき、俺を見上げてくる大きな黒目がかわいい。
それに翠をかぶせてしまう自分はかなり重症な気がする。
ハナの散歩を終わらせ自宅へ戻ると、父さんと出くわした。