光のもとでⅠ
 近いうちに自分も幸倉の家を訪ねよう。
 けれど、実際は身動きが取れない状態だ。
 インハイに向けての調整もあれば、家庭教師なんて面倒な仕事もある。
 身動きが取れないほとんどの理由が家庭教師をすることにあった。

 生徒会のミーティングは気づいたときには終わっていた。
「司らしくないわね?」
 隣に座っていた茜先輩から声をかけられる。
「すみません……」
「バツとして、片付けは司ー!」
 会長に言われ、反論せずに片付け始める。
 それに付き合ってくれたのは茜先輩だった。
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