光のもとでⅠ
現場に戻ると周防が足早に寄ってくる。
「碧さん、大丈夫なんですか?」
「あぁ……過労だ、過労」
周防には娘の状態を一通り話してあった。
何かあったとき、現場を任せられるのは周防しかいないからだ。
「まぁね、心労を隠すためにというか、紛らわすために仕事に走ってたわけですよ。で、夜通し仕事して、日中は現場をきりもり。そんなこと続けてりゃ倒れるでしょ」
「……はぁ。全部お見通しだったんですか?」
「あ……今、思い切り呆れたでしょ?」
「……多少ですけど」
と、笑う。
「でもさ、確かに碧にしかできない仕事っていうのはあるし、娘の側についていたからといって、娘が良くなるわけでも、何か良い方向に向かうでもないんだよね」
「……難しい病気なんですね」
「うん、ま、そんなとこ。さ、今日はオーナーが来るからさ、足元少しきれいにしてから昼飯にしよう」
俺は休憩室と称した場所で碧のノートパソコンを立ち上げた。
「碧さん、大丈夫なんですか?」
「あぁ……過労だ、過労」
周防には娘の状態を一通り話してあった。
何かあったとき、現場を任せられるのは周防しかいないからだ。
「まぁね、心労を隠すためにというか、紛らわすために仕事に走ってたわけですよ。で、夜通し仕事して、日中は現場をきりもり。そんなこと続けてりゃ倒れるでしょ」
「……はぁ。全部お見通しだったんですか?」
「あ……今、思い切り呆れたでしょ?」
「……多少ですけど」
と、笑う。
「でもさ、確かに碧にしかできない仕事っていうのはあるし、娘の側についていたからといって、娘が良くなるわけでも、何か良い方向に向かうでもないんだよね」
「……難しい病気なんですね」
「うん、ま、そんなとこ。さ、今日はオーナーが来るからさ、足元少しきれいにしてから昼飯にしよう」
俺は休憩室と称した場所で碧のノートパソコンを立ち上げた。