光のもとでⅠ
32 Side Momoka 02話
おば様はお皿によそったお粥は全部食べたものの、食後三十分もしないうちにトイレに駆け込んだ。
戻しはしなかったようだけど、お腹を壊してしまったらしい。
ここの母子はそろいに揃って体が弱いのだろうか。
「母さん、今日中には翠葉は強制的にでも病院へ連れて行くことになってる。だから、母さんは病院で待ってて」
「……そうね、今の私は顔を出すべきじゃない」
言って、自分の頬に手を当てた。
その行動はやつれてしまった自分を咎めているようにも見えた。
「桃華、今日の予定は?」
「今日は祖母のお見舞いに行く予定があるだけです」
「あ、藤宮病院に入院されているっていう……?」
「えぇ。もうすぐ退院なんですけどね」
「……悪いんだけど、このまま病院に連れていくから少し母さんに付き添ってもらえないかな」
戻しはしなかったようだけど、お腹を壊してしまったらしい。
ここの母子はそろいに揃って体が弱いのだろうか。
「母さん、今日中には翠葉は強制的にでも病院へ連れて行くことになってる。だから、母さんは病院で待ってて」
「……そうね、今の私は顔を出すべきじゃない」
言って、自分の頬に手を当てた。
その行動はやつれてしまった自分を咎めているようにも見えた。
「桃華、今日の予定は?」
「今日は祖母のお見舞いに行く予定があるだけです」
「あ、藤宮病院に入院されているっていう……?」
「えぇ。もうすぐ退院なんですけどね」
「……悪いんだけど、このまま病院に連れていくから少し母さんに付き添ってもらえないかな」