光のもとでⅠ
そんなことを考えていると、
「桃華はきりのいいところで帰ってくれてかまわないから」
と、右隣から蒼樹さんに言われた。
「そうします」
駐車場まで一緒に行こうとすると、
「ここでいい」
と、ロビーで言われた。
「ほら、外は結構暑いから……」
私は少しでも長く蒼樹さんと一緒にいたかっただけなのだけど、
「わかりました、気をつけてくださいね」
と、返事をしていた。
ちゃんと笑えているはずだし、いつもと変わらないはず。
なのに、私をじっと見る目があった。
「悪い……。わがままになっていいよって言ったばかりなのに」
蒼樹さんは少し自嘲気味に笑った。
「少ししたらもう少し落ち着くと思うんだ。たぶん、今日、翠葉は入院することになる。そしたら、きちんと時間作るからゆっくり会おう?」
「……はい」
「桃華はきりのいいところで帰ってくれてかまわないから」
と、右隣から蒼樹さんに言われた。
「そうします」
駐車場まで一緒に行こうとすると、
「ここでいい」
と、ロビーで言われた。
「ほら、外は結構暑いから……」
私は少しでも長く蒼樹さんと一緒にいたかっただけなのだけど、
「わかりました、気をつけてくださいね」
と、返事をしていた。
ちゃんと笑えているはずだし、いつもと変わらないはず。
なのに、私をじっと見る目があった。
「悪い……。わがままになっていいよって言ったばかりなのに」
蒼樹さんは少し自嘲気味に笑った。
「少ししたらもう少し落ち着くと思うんだ。たぶん、今日、翠葉は入院することになる。そしたら、きちんと時間作るからゆっくり会おう?」
「……はい」