光のもとでⅠ
33~34 Side Tsukasa 01話
部活が終わり、部室に戻って携帯を手に取ったら落としそうになった。
「なんだよこれ――」
姉さんからの不在着信がずらりと並んでいた。
電話をかけようとしたそのとき、何回目かわからない姉さんからの着信があった。
「何……?」
『やっと出た……』
「悪い、部室に携帯置いたままだった」
『あぁ、そうよね……。あんたも今大事な時期だったわね』
珍しくこっちを気遣うようなこと言う。
そもそも、声にいつものような張りもなければ、嫌みも含まれていことに違和感を覚える。
「何かあった?」
『……疲れてるところ悪いんだけど、今からここに来てほしい』
「……ここ、って?」
『翠葉の自宅』
「……着替えたらすぐに向かう」
「なんだよこれ――」
姉さんからの不在着信がずらりと並んでいた。
電話をかけようとしたそのとき、何回目かわからない姉さんからの着信があった。
「何……?」
『やっと出た……』
「悪い、部室に携帯置いたままだった」
『あぁ、そうよね……。あんたも今大事な時期だったわね』
珍しくこっちを気遣うようなこと言う。
そもそも、声にいつものような張りもなければ、嫌みも含まれていことに違和感を覚える。
「何かあった?」
『……疲れてるところ悪いんだけど、今からここに来てほしい』
「……ここ、って?」
『翠葉の自宅』
「……着替えたらすぐに向かう」