光のもとでⅠ
あと、少し――あと、もう一息。
「このままここにいたら学校にはもう出てこられないかもしれないな。そしたらまた休学でもするのか? それとも二度目の自主退学?」
険呑な視線を投げると、
「どうしてそういうこと言うのっ!? なんで、どうして、嫌い……」
「……今病院へ行けば二学期には間に合うと思うけど?」
「…………間に合うもの――間に合わせるものっ」
――食いついたな。
「それにはまずここから出ることだな。白亜の部屋のお姫様」
自分が口にした言葉はぞんがい当てはまるんじゃないだろうか。
この部屋にはハープなんてものまで置いてあり、翠は天蓋の中にいるのだから。
なんとも姫らしい環境だ。
「その代わりっ、さっき言ったこと守ってよねっ!?」
「……外に連れ出すって部分? それとも壁紙? 空調?」
やばい、こればかりはどれのことを言われているのかが検討もつかない。
もしかしたらすべて、だろうか。
「このままここにいたら学校にはもう出てこられないかもしれないな。そしたらまた休学でもするのか? それとも二度目の自主退学?」
険呑な視線を投げると、
「どうしてそういうこと言うのっ!? なんで、どうして、嫌い……」
「……今病院へ行けば二学期には間に合うと思うけど?」
「…………間に合うもの――間に合わせるものっ」
――食いついたな。
「それにはまずここから出ることだな。白亜の部屋のお姫様」
自分が口にした言葉はぞんがい当てはまるんじゃないだろうか。
この部屋にはハープなんてものまで置いてあり、翠は天蓋の中にいるのだから。
なんとも姫らしい環境だ。
「その代わりっ、さっき言ったこと守ってよねっ!?」
「……外に連れ出すって部分? それとも壁紙? 空調?」
やばい、こればかりはどれのことを言われているのかが検討もつかない。
もしかしたらすべて、だろうか。