光のもとでⅠ
33~34 Side Tsukasa 03話
御園生さんの車の助手席に姉さんが座り、俺と翠は後部座席。
とはいえ、翠は未だ俺の腕の中で眠っている。
泣きすぎて腫れた瞼が痛々しかった。
栞さんは自分の車で、唯さんと秋兄は秋兄の車で後ろからついてきている。
病院についてストレッチャーに乗せると処置室へ運ばれた。
処置室の中に兄さんが見えた。
紫さんから腕はいいと聞いているが……。
兄さん、あまり痛い思いはさせないでやってくれ。
そんな視線を送ると、見知った人間が横切った気がした。
「昇さん……!?」
「そう、今日帰国したばかりなの」
栞さんに言われて、そうなのか、と納得した。
一仕事終えた気になり、廊下の長椅子に腰掛ける。と、隣に御園生さんが座った。
「ありがとう」
ひどくやつれた顔をして礼を言われる。
とはいえ、翠は未だ俺の腕の中で眠っている。
泣きすぎて腫れた瞼が痛々しかった。
栞さんは自分の車で、唯さんと秋兄は秋兄の車で後ろからついてきている。
病院についてストレッチャーに乗せると処置室へ運ばれた。
処置室の中に兄さんが見えた。
紫さんから腕はいいと聞いているが……。
兄さん、あまり痛い思いはさせないでやってくれ。
そんな視線を送ると、見知った人間が横切った気がした。
「昇さん……!?」
「そう、今日帰国したばかりなの」
栞さんに言われて、そうなのか、と納得した。
一仕事終えた気になり、廊下の長椅子に腰掛ける。と、隣に御園生さんが座った。
「ありがとう」
ひどくやつれた顔をして礼を言われる。