光のもとでⅠ
 そんな出来事があったのか――!?
 俺がは行ったときにはすでに限界値を突破していた感が否めない。
 要するに、だ……。
 人を入れ替えしている間に翠は精神的にも肉体的にも限界すれすれの状態になっていたのだ。
 そして最後に俺を迎え入れたのだろう。
 だから、あんなすぐに感情的になってボロが出た……。
 俺ひとりの力量ではなさそうだ。
「聞くまでもないんだけど、司は翠葉ちゃんのことをどう思ってる?」
「……大切に思ってる」
「それは恋愛の意味でって取ってもいい?」
「かまわない」
 ……本当は、恋愛の意味とかそんなジャンルはどうでもよくて、すごく大切――ただそれだけだった。
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