光のもとでⅠ
「はいはい……。昇さん、あんまりいじめないでやってもらえます? 今、翠の心ささくれ立ってるんで」
先輩はものすごく適当そうに言った。
「何、おまえ通訳なんてやってんの?」
「えぇ、ちょっとした翻訳機ですよ」
「へぇ~、面白れぇ」
話の中心人物は自分なのに、どんどん取り残されていく感じ。
妙な疎外感を覚えつつ、二人の会話を聞くに徹する時間が続いた。
その間、不思議と痛みは訪れなかった。
しばらくして司先輩が教えてくれたこと。
私は運ばれてきてから翌日の今、午後前まで一度も起きずに寝ていたらしい。
いっそのこと、そのまま眠っていられたら良かったのに……。
薬を使って寝ていたのかそうではないのか、それは訊かなかったし、先輩も話はしなかった。
先輩はものすごく適当そうに言った。
「何、おまえ通訳なんてやってんの?」
「えぇ、ちょっとした翻訳機ですよ」
「へぇ~、面白れぇ」
話の中心人物は自分なのに、どんどん取り残されていく感じ。
妙な疎外感を覚えつつ、二人の会話を聞くに徹する時間が続いた。
その間、不思議と痛みは訪れなかった。
しばらくして司先輩が教えてくれたこと。
私は運ばれてきてから翌日の今、午後前まで一度も起きずに寝ていたらしい。
いっそのこと、そのまま眠っていられたら良かったのに……。
薬を使って寝ていたのかそうではないのか、それは訊かなかったし、先輩も話はしなかった。