光のもとでⅠ
目から涙があふれる。
「御園生さん、痛み?」
「……違います」
私は――私はなんてひどいことをしてしまったのだろう。
こんなことをされて傷つかない人なんていない。
私――大切な人をとても嫌な方法で傷つけた。
言葉よりももっとひどい方法だと思う。
どうしよう――。
顔を手で覆うこともできずにいると、藤原さんにホットタオルを渡された。
「泣きたいだけ泣いちゃいなさい。その間に髪の毛乾かすから」
タオルがとてもあたたかくて、ちょっと熱いくらいで、なんだかじんわりと心にも肌にもチリチリ沁みた。
車椅子で病室に戻ると、
「ハーブティーが好きなんですってね」
びっくりしながら、「はい」と答えると馴染みある缶を見せられる。
「御園生さん、痛み?」
「……違います」
私は――私はなんてひどいことをしてしまったのだろう。
こんなことをされて傷つかない人なんていない。
私――大切な人をとても嫌な方法で傷つけた。
言葉よりももっとひどい方法だと思う。
どうしよう――。
顔を手で覆うこともできずにいると、藤原さんにホットタオルを渡された。
「泣きたいだけ泣いちゃいなさい。その間に髪の毛乾かすから」
タオルがとてもあたたかくて、ちょっと熱いくらいで、なんだかじんわりと心にも肌にもチリチリ沁みた。
車椅子で病室に戻ると、
「ハーブティーが好きなんですってね」
びっくりしながら、「はい」と答えると馴染みある缶を見せられる。