光のもとでⅠ
 久しぶりに聞く名前だからだろうか。
 秋斗さんに楓先生、栞さんに湊先生――。
 どうしよう……涙が止まらない。
「あらあら、大丈夫かしら?」
「大丈夫大丈夫」
 何を根拠に昇さんが答えたのかはわからない。
 私は自分が動く前に昇さんに抱え上げられ車椅子に乗せられた。
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