光のもとでⅠ
夕飯が食べ終わり、藤原さんに薬を渡される。
「藤原さん、これから父が来るので、お薬はあとでもいいですか?」
最近は薬に慣れてきたこともあって、飲んですぐに眠気に攫われるようなことはなくなった。
それでも、頭に霞がかかったような状態にはなる。
そんな状態で話をするのは嫌だった。
藤原さんは何も言わずにピルケースに薬を戻した。
「少しは落ち着いたの?」
「落ち着いたというか……。向き合わなくちゃいけないものをずっと避けていちゃいけないって……昇さんが教えてくれました」
「……あなたは人の言葉を真っ直ぐに受け止められる子なのね」
「え……?」
どういう意味……?
「藤原さん、これから父が来るので、お薬はあとでもいいですか?」
最近は薬に慣れてきたこともあって、飲んですぐに眠気に攫われるようなことはなくなった。
それでも、頭に霞がかかったような状態にはなる。
そんな状態で話をするのは嫌だった。
藤原さんは何も言わずにピルケースに薬を戻した。
「少しは落ち着いたの?」
「落ち着いたというか……。向き合わなくちゃいけないものをずっと避けていちゃいけないって……昇さんが教えてくれました」
「……あなたは人の言葉を真っ直ぐに受け止められる子なのね」
「え……?」
どういう意味……?